リフォーム基礎知識

キッチンリフォームのタイミングはいつ??

キッチン入替えの目的は、大きく分けて2つ

1. 老朽化・メンテナンスのためのリフォーム

水廻りの設備機器は、一般的に15年を目安にお取り替えをおすすめします。
例えば、

扉の建付けが悪くなってきた…
換気扇の音が気になるくらい大きくなってきた…

など、1、2ヶ所気になるところが出てきたら取り替えのタイミングです。
各部位ごとのお取り替えも可能ですが、思い切ってキッチンごと替えてしまったほうが、先々の事、金額的な事もふまえて得策である場合が多です。
何より、当時のキッチンよりも15年近くたった今、安全性・機能性ともにクオリティーが高くより生活の好みに近いキッチンが増えているのも事実です。

2. 暮らし・生活スタイルの変化によるリフォーム

家族構成の変化、家族の人数など、10年~15年で暮らしのスタイルに変化がでてくることでしょう。このタイミングでキッチンを入れ替えることも生活に多くの色を取り入れることができると思います。

例えば、お孫さんが産まれたから目が届きやすいように、間取りも含めて対面式にしたい。
娘が大きくなり、一緒にキッチンにたって調理を楽しむために、アイランド型のキッチンにしたい。
キッチンにどのくらい費用を予想しておけば良いかも必要な知識になります。

キッチンリフォームの大まかな流れ

工事の準備から完成まで

1. 工事前

業者から工程表を受け取り、スケジュールを調整します。
当日の朝までには、キッチンの中身はもちろん、キッチン周辺の物を片づけておきます。
特に、解体するときに一緒に捨てられたり、汚れてしまったりすると困るものは遠ざけておきましょう。

予め業者に聞いておくことのポイントは、

工程
作業時間
工事車両の駐車場所
あいさつ回りの有無(工事中の騒音や工事車両の出入りなどを近隣の方に理解してもらえるように、あいさつ回りはしておきましょう。)
作業スペース(キッチン以外の部屋を使用する場合、そこの部屋の片づけも必要になります)

2. 工事中

工事中の外出はなるべく少ない方が良いとは思いますが、もし外出する場合は予め担当者に伝えておくと良いです。また、貴重品をしまうことも忘れずに。
工事中に気になることがあれば都度担当者に聞き、最後に満足の出来るような工事にしましょう。

3. 完成、引き渡し

不具合などがないか確認し、保証書を受け取りましょう。
後になってトラブルにならないよう、引き渡しの際にはしっかり確認しておくことが必要です。
コンロや食器洗い洗浄機、レンジフードなどの機器の使い方についてもこの時に確認しておくと、初めて使うときに使いやすいです。

4. アフターサービス

通常のメーカー保証の他に、リフォーム会社独自の保証がある場合もあるので、確認しておくと良いです。

工期について

キッチン工事に必要な工期

キッチン本体の交換のみ:2日間(サイズによる)

・解体、配管の取り回し、下地の調整、キッチンパネル貼り 等
・キッチン設置

キッチン本体の交換、カップボードの交換:3日間(サイズによる)

・解体、配管の取り回し、下地の調整
・キッチンパネル貼り、キッチン・カップボード設置開始
・キッチン・カップボード設置完了

クロスの貼替え工事をプラスする場合

面積にもよりますが、8畳くらいまでは、プラス1日ほどかかります。

床のの貼替え工事をプラスする場合

面積にもよりますが、
クッションフロア貼替えの場合、プラス1日程度
フローリング貼替えの場合、プラス2日程度
かかると考えるとよいでしょう。

キッチン本体を交換し、位置も変更する場合:6日間程度(※変更後の位置にもよる)

・解体、配管の取り回し
・下地の調整(以前キッチンがあった場所の床や壁の補修も入ります)
・下地の調整続き、床貼り(面積、床の素材にもよります)
・床貼り続き
・クロス貼替え(面積にもよります)
・キッチン設置

キッチンリフォームの工事内容について

基本的なキッチンリフォームで必要な工事の内容と費用は?

仮設工事
商品の搬入中や工事中に床を傷つけないよう養生をするなど、既設の物を保護する為に発生する費用。
解体工事
既設のキッチンの解体・撤去費用。
ガス工事
ガスの配管の移設・新設、新たなコンロとガス管を繋ぐ作業の費用。
設備工事
既設のキッチンによって変わってきますが、配管の位置の変更が必要になる場合に、給水管・給湯管・排水管を取り替えたり延長したりする費用。   
電気工事
換気扇取替で排気の穴の位置が変わることがあるので、穴の空け直し・照明の配線を移設する費用。
また、ガスコンロからIHクッキングヒーターに変更する場合や食洗機を新規で取り付ける場合には、専用回路が必要になるので、その費用。
大工工事
吊り戸を取り替える場合は壁の補強をしないといけないので、下地を壁に造作したり、手入れのしやすい壁の仕上げ材(キッチンパネル)を張ったりする費用。
組み立て工事
システムキッチンを組み立てる費用。
処分費
現場からでるゴミの処分費用。産業廃棄物になるので、処分にも費用がかかります。
諸経費
現場管理費や本社経費など、工事費に対して一律で何%か掛かる費用。会社によってパーセンテージは変わってきます。

以上がおおまかな施工費用になり、その他に材料費がかかってきます。
材料費は、設備工事で使う配管材や、電気工事で使う電材、大工工事で使う木材やキッチンパネル、キッチン本体の費用などが必要になってきます。